同人ロック・メタル、世の漆黒の新譜。

前作
まぁぶる・ぴぃす以来となる新譜で、
アルバムとしては
東京タワー水没地↓30m以来となる3rd。
つい最近たまたま発見したサークルさんで、
ジャケットが良くて、思わず公式でクロスフェード聴いたら、
自分の耳と脳に一筋の閃光が迸りましたっ!!
なので、その興奮冷めやらぬままショップで発売されていた本作と、
まぁぶる・ぴぃすと東京タワー水没地↓30mを速攻で購入!!
しかし
1stアルバムは既に入手不可という事で残念orz
是非とも再販してもらいたいものですね、このアルバム通して聴いてその気持ちが強くなりました。
メンバーが好きなアーティストを拝見すると、
ヴィジュアル系が好きそうで、ヴィジュメタが多いですね~。
しかも今でも伝説的なバンド
Raphaelが好きとか素晴らしい!(ぉ
なので、アルバムを聴く前はそういったサウンドが汲まれているのかなど期待しながら聴き進めることに。
どうやら本作ではギターは元より、ベースの方も生音との事なので嬉しい。
ちなみにCDパッケージはAsrielみたいに
DVDケースです(笑)
トラック1
牡丹一華。
重々しい雰囲気で始まり、すぐにバンドサウンドが展開。
冷たくダークなピアノサウンドにシンバルサウンドが良く響き、
程よく咆哮するギターなどが世界観を構築していく。
折り返し辺りにはコーラスが入り、
歌メロになるとアコギテイストのサウンドに、
ベースラインが良く映える展開になっている。
その歌メロ自体は僅かな幕間で、
アウトロは幻想的な電子音が包み込む・・・。
トラック2
眠れぬ夜に口づけを。
前曲のアウトロの流れを見事に汲み取った形でいざなわれる
アルバムタイトルを冠したトラックになっている。
ちょいダークさを帯びたシンセサウンドがバックに浮遊し、
ツインギターのそれぞれの役割分担で始まる。
歌メロになるとアグレッシブなドラムフィルインがいい!
折り返し直前らへんのリフがバロックくさくていいなと思ってたら、
バンドサウンドがヒートアップしていき、
メロディアスなリフから速弾き・スウィープを挟み、
そこからツインギターのハモリへと展開し昇天しました(笑)
小桃嬢の声質にマッチしたサウンドになっており、
全体のグルーヴ感が上がってる気がしますね~。
トラック3
赤い白。
シンバルを数発一瞬で打ち鳴らし、
ハードロックでキャッチーなノリを展開。
歌が何処かで聴いたような感じのあるフレーズが(笑)
ムーディーさを漂わせるギターのフレーズの働きが見事。
ギタソロではメロウなリフを紡ぎ、
ソロ後半ではへヴィ気味になりつつ速弾きを披露すると共に、
バスドラを踏み鳴らしてくるっ!!
トラック4
無限輪舞曲。
珍しいシンバルサウンドちっくな物から入り、
ノイジーな機械音に退廃的なピアノサウンドの調べ。
歌メロになっても沈み込んだ世界観で、
耳に付く咆哮を上げるギターサウンドの演出。
そこからはへヴィサウンドに変わり、
ダークの中にアクセントとなる電子音が鳴り出す。
間奏では打ち込みパーカッションに、これまた多分打ち込みの
高速トレモロしているかのようなサウンド。
トラック5
奏鳴曲;し昨鳴り。
ヴォーカルの吐息が聴こえてきそうなほどの出だし。
哀愁漂うメロディアスなリフに刻みが心地よく、
舞い落ちる淡い電子音と共に疾走していき、
ギターサウンドがなんともヴィジュアル系臭い!(笑)
後半電子音と歌唱のみがフューチャーされているところで
静を演出し、改めてラストに向けての動を演出。
ラストの「私じゃダメですか?」というセリフがキュンときた!!!!(蹴
トラック6
幸せは巡る陽の下の片隅で。
やや高音なアコギテイストのサウンドで始まり、
バンドサウンドに電子音が展開していく。
歌メロになると儚くも切なげなサウンドで進んでいき、
それに拍車をかけるようなシンセストリングスが舞う。
そんな中であっても隙がない弦楽陣。
聴き手の感情を掻き立てる様な働きがたまらない。
ギタソロや全体的な大きな起伏こそないものの、
目を閉じて聴けば思い浮かぶ情景・・・。
トラック7
右の砂。
ラストトラックを締めくくるは50秒弱のインスト。
ギター2本のみで、なんとなく不気味な静謐さ。
ノイズのようなサウンドがより不気味さを煽る。
総評→★★★★★★★★★☆9/10点。
全体的に翳りのあるサウンドに仕上がっており、
打ち込みながら違和感や退屈感を与えないドラム。
ベースも重低音の存在感を与えつつ、
ギターによるテクニカルさなどはいいですね~。
メロディーセンスも個人的にツボで、
キャッチーでダークさ切なさがあるロック・メタルチューン。
ヴォーカルの歌唱も好きですが、
もうちょいエモーショナルさがあれば、
もっと引き立つ楽曲もちらほらと。
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