同人シンフォニックロック、六弦アリスの新譜。

前作
虎のプライド ~Opera The Festival 2010~以来の新譜で、
アルバムとしては
マダム・ヴァイオレット以来となる11th。
本作のタイトルで分かるとおり、
Omen of Sevenの、
ラストトラックに収録され、尚且つ
六弦アリス史上最も激しいナンバーという風に言っても過言ではない
独裁者ノススメですね~!!
これは発表された時から俄然テンションが上がりましたねっ!!
ここ数作へヴィな疾走チューンに飢えていたので、
これで思う存分六弦アリスの疾走が味わえると思うと昇天しそうでした(笑)
ジャケットからも軍服を纏ったキャラがおり、物々しい感じで、
いつもの煌びやかな装丁なCDの盤面でではありませんでしたね~。、
マダム・ヴァイオレットでは紅蓮の少女でしたから、
ひょっとするとまた過去作を掘り下げるのかもしれませんね!
・作品コンセプト
この作品は、独裁的と取れなくもない人が持つ様々な考え方や捉え方を、
それぞれの楽曲の歌詞に含ませております。
人生において経験豊富な方ならば共感できる部分があるかも知れません。
それらの歌詞の根底には人間誰しもが持つ劣等感があり、
そんな弱さを自らが認める事で心にも余裕が生まれる事でしょう。
この作品に登場する人達は、そんな心の余裕が無い人達です。
一体彼らが持つ考え方や捉え方とはどのようなものなのでしょうか?
歌詞を見て、耳が痛い人は大勢おられる事でしょう。
歌詞を見て、1曲でも共感してしまった人は現在報われない人生を歩んでいる人でありましょう。
別にそれでも良いのです。
最後に笑えれば。
さあ、今こそ集え。 報われぬ同胞達よ――。
―――※公式より抜粋
トラック1
異端派人生哲学主義。
約1分弱のインストトラック。
六弦アリスにしては珍しく、一発目はインスト。
ドラムマーチなどが入り、物々しさがあり、
軍の行軍をしているようなSEが入る。
トラック2
誇リ高キ者。
電子音から入り、そこからアリスでお馴染みの爆ぜる感じから
バンドサウンドも展開し、適度な疾走を展開する。
歌メロではスネアサウンドが克明に打ち付けられ、
他のサウンドはやや静か目の演奏になっている。
サビも同じくあまり他の楽器は静かめで、
機械音がやや壮大さを演出し、爽やかな感じに。
ドラムフィルインも相変わらず素晴らしく展開していき、
ドラムロールや多彩なシンバルサウンドで進行。
ギタソロでは聴き慣れた音作りのタイプのソロを。
ラストではクワイアなどで締める。
トラック3
小悪魔ディスタンス。
淡くも存在感ある機械音に、へヴィギターを介入させ始まり、
PHを入れつつ、疾走を開始する!!
やはりAメロではドラムビートが映え、
機械音が幻想的さを湛えたサウンドを流す。
サビではディストーションギターも顕著に。
高速カッティングらしきものもいいですね~。
間奏ではストリングスが舞う。
そこから他の楽器で繋いでる訳ではないですが(笑)
アウトロではエモーショナルなギターリフを展開!
やや長めのアウトロのラストはギターとオルゴールで締めくくる。
トラック4
独裁的な舌。
何気に唯一タイトルに平仮名があるトラック!(笑)
ギター一本から始まり、すぐにバンドサウンドが展開。
ミドルテンポに進行していき、アンナ嬢のちょっと艶かしい歌唱が・・・!
途中アリスだから出来るプログレ的展開をしており、
短いながらも、各パートの楽器が鳴らされる!
トラック5
筺ノ中ノ本質。
サイケデリックなサウンドが流れ、
存在感あるギターで始まる。
歌メロになるとアコギちっくな弦楽も入りつつ、
終始打音っぽい打ち込み音が印象的に。
サビでは機械音が壮大さを出していますね。
間奏でのギタソロは短く終わって、物足りなさも。
トラック6
キミノタメ。
今までに比べるとやや明るめな機械音で始まる。
その機械音に並びキック音も鳴る。
サビに入る直前のドラムの手数がやばい!(笑)
ソロではメロウなギターリフが紡がれる!
アウトロではメランコリック気味な機械音がフューチャーされ終わる。
トラック7
雨音。
ピアノサウンドとベースサウンドで始まり、
歌唱が始まるとピアノをメインに据えた形になり、
ささやかながらも機械音・シンバルなども微かに聴こえ、
1分を越えるた辺りではそれなりに存在感は出てきますが。
2分半辺りではとうとうギターも参入しますが、
大きな盛り上がりこそないものの、
アンナ嬢の牽引力とバックサウンドの良さに静聴してしまう!
アウトロでは叙情的なギターソロが流れ、
余韻を残しつつ終了となる・・・。
トラック8
痛ロリヰタ哲学。
何気にタイトルが某ヴィジュアル系バンドを彷彿とさせる(笑)
そしてラストトラックは疾走へヴィチューン!!
イントロからクワイアにバスドラを踏み鳴らしながら始まり、
エッジの利いた機械音に、メロディアスなギターなどが受け継ぐ。
サビではそれなりに激しく疾走しつつも、
幻想的な機械音が乗っかるからたまらない!
ソロではクワイアを背景にギターがリフを紡ぐ。
サビのラストの歌唱ではエフェクトが強くなったような?
ラストは改めてバスドラを踏み鳴らし、
締めは緩やかな機械音で締めにかかる・・・。
・六弦アリス 独裁者ノススメ 特設サイトへ総評→★★★★★★★★★★10/10点。
ここ最近続いていた六弦アリス最大の魅力であろう、
ミドルテンポでオーケストレーションを散りばめた
形から、本作はファスト・ミドルテンポの配分に戻り、
攻める曲は攻めつつも、美旋律を堪能させてくれる!・関連記事
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