シンフォニック・ファンタジックメタル、Dragon Guardianの新譜。

新選組シリーズとしては
新選組悲恋歌以来の新譜で、
2作品のEPの輩出の後、本作が新選組シリーズ
フルアルバムに!
その間にも
Destiny Of The Sacred Kingdomというアルバムを輩出し、
1stの
聖邪のドラゴンのリメイク作品になっており、
賛否両論になっているのはないかと思われる作品に。
女性ヴォーカルから男性ヴォーカルにスイッチし、セリフなどを除外し、
硬派なアルバムになっており、従来のドラガ好きにはやや評価が難しいところ。
セリフが恥ずかしくて、女性ヴォーカルの声が合わないって人にはいいとは思いますが(笑)
さてさて本作は待望のフルアルバムということで、更にグレードアップして面があり、
過去2作品のメインに据えられている
小清水、佐藤、りんごさん方に、
今回はなんと歌ってみたで有名な
実谷ななさんが参加!!
曲の方は勿論
YAZINさんが担当しているので、
クサいメロディーだったり、叙情性のあるギタリフに期待してしまう!!
というか、本家ドラガの新譜まだかな~。 セリフは復活するのか、無くなったままなのか。
いずれにせよ本家は元より他のプロジェクトの作品は毎回ワクワクしちゃう(笑)
トラック1
新選組魔戦記。
開幕をかざるは約1分半のナレーション・セリフオンリー。
お馴染みの三味線を掻き鳴らし和風サウンドを漂わせ、
それに加えてへヴィなメタリックサウンドで進行していく。
途中から笛の音色が入りテンポアップしていき、
新選組の強さをアピールするセリフが少々。
トラック2
紅き涙。
いきなりずしりと来るへヴィギターがガツンと鳴らされ、
パンチの効いたドラミング、バスドラ攻勢に、
ややライトな質感の笛のサウンドが吹き抜ける。
サビになるとよりガツガツとした攻めになりつつも、
力強い女性ヴォーカルでキャッチ―さがありますね。
うっすらシンセで独特な時代の雰囲気を醸し出し、
ギターの刻みなどで駆け抜けていく!
後半ドラマパートが展開し、バックサウンドは適度に存在感を示している。
珍しくソロパートがないぶん、ギターの速弾きらしき物がありましたかね。
トラック3
桜咲く場所。
うっすらシンセと琴の音色に近いようなサウンドを発し、
バンドサウンドがすぐに展開し疾走を始め、
バッキングギターと音づくりが秀逸なメロウなリードギターが耳につく。
歌メロになってもリードギターが叙情的なリフを出し、
全体的には結構爽やかな感じになっているでしょうかね。
セリフパートではメロディアスギターが登場し、
どっちを集中して聴いたら良いのかわからない(笑)
そこから多少ブレイクダウンしつつも、
グリッサンドから改めて駆け出していく。
トラック4
粉雪二吠エル義士。
こちらは実谷ななさんが歌唱を担当した楽曲。
シリアスなシンセ、三味線、ナレーションで始まり、
セリフと同時にバンドサウンドが展開していき、
戦場に相応しいメタリックサウンドになり、
キャラ達の咆哮が天に上り熱さを増していき歌メロへ。
強烈なバッキングライン、ストロークなどで進行していき、
後半の土方の名乗りが入り、こういうアルバムならではの醍醐味を味わいつつ、
泣きのギターサウンドが続き、ツインリードのユニゾンと化す。
トラック5
破邪の瞳。
アグレッシブなドラミングから始まり、
サタニックさのあるギターリフなどで進行していく。
サビ周辺からドラガらしさを漂わせていき、
サビではまさに昨今のドラガ節と思われるメロになり、
高音キーが炸裂し、ミックスボイスも登場。
一弦一弦克明なリフから速弾きへとソロが展開し、
セリフが入ると緩やかで叙情リフを披露していく。
また、適度にツインになっているのもツボです。
トラック6
誰がために修羅は泣く。
高音・低音のストリングスが重なり、
セリフパートが入り悲壮的な雰囲気が滲み出す。
折り返し辺りでバンドサウンドが現れ、
ドラマを盛り立てていき次の楽曲へ・・・。
トラック7
ハチャメチャな毎日。
タイトルから察せるとおり、かなり明朗な雰囲気を醸し、
シリアスさからはかけ離れた様相を呈しておりますな(笑)
手数が多めなドラミングなどから始まり、
「GO!」という掛け声からアッパーでありメロディアスさを有し、
ポップでハードロックでキャッチ―に疾走(ぇ
歌唱もそれらの要素を背景に適した歌い方になり、
エフェクトがかった歌唱も一部拝聴できますね~。
颯爽としたギターリフ&セリフなどもあったりと。
トラック8
五稜郭の戦い。
タイトルだけで新選組の終焉を予感させるトラック!
アグレッシブなドラムソロから始まり、
存在感のあるへヴィギターなどのバンドサウンドに、
哀愁とかが漂う笛の音色が流れゆく!!
バシバシと攻めたてるサウンドに、
ヴォーカルの振り絞る歌唱で凄みが増していく。
途中当たり前のようにセリフが入ると共に、
メロウなツインリードが拝聴出来、
必殺技を唱え、グル―ヴィーなバンドサウンドも。
ラスト一分は低音・高音のストリングスが響き、
舞台はクライマックスへ・・・・・。
トラック9
悲しく微笑む風の旋律。
バスドラ数発から爆風の如きバンドサウンドで押し寄せ、
琴線らしき物で美旋律をもフォローしている。
そんな重低音アタックなサウンドをぶつけつつ、
歌唱を担当するは久しぶりの実谷さん!
ストリングスなどでシリアスさのある雰囲気で、
終盤にふと現れるギターサウンドの良さに気を取られ、
そして土方の最後のセリフと共にくっさいリフが炸裂し、
ツインギターのはもりになった所で昇天しつつフェードアウト。
トラック10
藤田の日誌~結~。
最後は後日談的な何か(笑)
シンセストリングス、装飾音、セリフで進んで終幕。
総評→★★★★★★★★★☆9/10点。
全体的に振り返るとファストチューンばかりで、
基本ガツガツと攻めたてるバンドサウンドに、
多少の和風テイストなサウンドを散りばめていく従来通りのスタイル。
セリフも各トラックに差し挟んできており、ストーリーを堪能。
まぁ、折り返し付近のセリフ&ギタープレイの共演は盛り上がりますが、
やはりどっちに集中して聴いていいか分からなくなる(笑)
緩急が殆どなく、疾走系が好きなら文句なしと言えましょうが、
もうちょっとメロが強ければなと。 護国の刃が良すぎたかな~。・関連記事
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