メタルサークル、KNIGHTS OF ROUNDのYAZINさんを主体とした新譜。

前作
a little magic以来の2ndで、
本作も引き続きギタリストとして
5150、Woomingさんが参加しており、
俗に言うボカロメタルのジャンルに着手!!
ジャケットから分かるとおり、
シンフォニック・ゴシックらしさを窺わせ、
全編初音ミクが歌い上げており、調教具合も楽しみに。
KNIGHTS OF ROUNDのYAZINさんと言えば、同時期らへんに
Dragon Guardian&KNIGHTS OF ROUND “桜牙”として、
新選組魔戦記という作品を輩出。(拝聴済み)
トラック1
真っ暗闇へようこそ。
イントロから耳に残るメロディーになっており、
メロウなリードギター、シンセなどで始まる。
歌メロになるとへヴィギターのストローク、
ソリッド感のある刻み攻勢にぺたつく打ち込みドラム。
シンフォニック・ファンタジックさのあるシンセサウンドもアクセントで、
特に間奏では幅を効かせ、ギタソロでは短いながらもツインギターのユニゾンとツボをつく!
トラック2
機械人形。
駆け抜けるシンセワークで序盤から爆走し、
そのシンセの音も分厚くなり、ギターとの共演が熱い。
高速の刻み、バスドラなど攻撃的な一面もあり、
サビらへんはイントロとかと比べるとストローク系主体で落ち着いてる感も。
ギタソロではチョーキングを交えた奏法から、
ツインギターのハモリに、ダブルライトハンドで怒涛の展開!!
アウトロはテンポダウンしエキゾチックな雰囲気。
トラック3
天使が泣いている。
荘厳さを湛えたバックにピアノの音から始まり、
その荘厳さをぶち破るパワフルなバンドサウンドが展開!!
よりアタック感のあるドラムに、重量感の増したギター、
そしてスクラッチっぽい感じから疾走を繰り出す。
途中不協和音で荒ぶるピアノが登場し、
淡いギターサウンドで静のパートを醸しだす。
ギタソロでは緩やかに入り、ツインギターで叙情的に仕上げる!
トラック4
愛玩少女。
荘厳さと多少クラシカル性のあるシンセで始まり、
すぐにバンドサウンドが融合していき、
お馴染みのギュルギュルとした質感のギターの刻みが印象的に。
ギタソロはメロコア的なギタリフから、
クサみのあるツインギターが耳につきますな~。
トラック5
堕落の迷路。
怜悧で冷たいピアノの旋律から、
リードギターがメロディアスなリフで切り開いていく。
淡く幻想的なシンセが包み込んでるのもまたいいスパイス。
途中ミクのツインヴォーカルも聴け、高低分かれたキーに。
ギタソロは一部速弾きを交えたリフでフューチャー。
トラック6
未確認知性体。
ラストトラックは約2分ほどのインスト。
高速で打ち込まれるドラミング、
うねり気味なシンセなどで慌しく始まりを告げ、
テンポダウンするも、哀愁のあるシンセサウンドや、
ツインギターのハモリなどを楽しめますでしょうか。
締めくくりはなんとなくサイバーさのある音(笑)
総評→★★★★★★★★★☆9/10点。
同人界隈では屈指の実力を誇るだけあって、
ボカロメタルとしては充分すぎる質ではないでしょうか~。
派手なギタープレイこそないものの、
耳に心地よい刻み、メロウなリフなどはたまらない!
全体的に翳りのあるゴシックメタルと言った感じで、
bpm的にも速かったり、そうでもなかったりと配分良かったり。